理事長ご挨拶

関東と関西にて1999年12月から始めたホームレス支援慈善活動は13年を過ぎ、のべ3万2千人を超える野宿生活を余儀なくされている人たちに食事を提供し、衣類や毛布、パンや乾パン、生活用品の配布を行ってまいりました。これらは、本会からの提供に加え、企業や法人の方々の何年にもわたるご厚意や、会員の方々からの寄付や作業から成り立っています。保健所や福祉事務所との連携で医療面での援助も出来るようになりました。そこには、ホームレスの人たちの生活が少しでも楽になるようにとの、とても温かいお気持ちがあります。

近年は世界的な金融危機と景気の後退に呼応するように、特に四十歳代と五十歳代のホームレスが増えてきました。病気で職を失った人たちもいます。そのような中、就職出来ましたと報告に来て下さる人たちがいます。初めて炊き出しに来た時には衰弱して倒れそうになっていた男性は、ある日、警備員の格好で元気に自転車に乗って挨拶に来てくれました。「住み込みの仕事が見つかりました」と本当にほっとした顔で報告してくれたのは、家族が一人もいないと言っていた人でした。レストランやスーパーに就職が決まった人もいました。脚の骨折を克服し、当会が与えたスーツとカッターシャツを手に、「面接に行ってきます」と力強く出かけた男性もいました。

厳冬の路上生活は本当に厳しいものですが、「貰った服と毛布のお陰で一冬越せました」とお礼を言ってくれる人がいました。ボランティアメンバーよりもうまくブルーシートを畳んでくれた人。「空き缶のお陰や」と言って、買ったばかりの長靴を見せてくれた人の笑顔。「自分は絶対に悪いことはしないと決めている。それが自分自身を支えている」と話してくれたその顔は引き締まっていました。

また、ホームレスの人たちも、ただ提供されるものを受け取るというだけではなく、毎回活動場所の掃除をやっています。炊き出しが終わると、「有難う」と気持ちよく感謝の言葉を返してくれる人たちもいます。慈善活動は、お互いの気持ちと思いがあって成り立つものだと思っています。これからも、心の通い合う活動にしていきたいと思います。

皆様には、引き続きまして御支援ご協力を下さいますように心よりお願い申し上げます。

特定非営利活動法人
ボランティアユニバース


慈善活動


川崎

路上生活をしている人達の中には、リストラや会社の倒産など、近年の不況の影響で困窮する人、既に高齢で働けなくなってしまった人、知的障害で働けない人、ホームレスであることを家族に隠している人などなど、それぞれに様々な人生の背景があります。

働く意欲や力のある人達にはぜひとも社会復帰を果たして貰いたい、またどの様な状況にある人でも、人生に再び希望を持って貰いたいと願いつつ活動しています。

川崎市でも、役所をはじめ、企業の皆様、活動に賛同して下さる多くの皆様のお力を頂きながらホームレス支援活動を継続中です。

近年になり、炊き出しに来るホームレスの人達が、以前よりも温和に、身ぎれいになり、活動前の清掃時にも熱心になっていることは、喜ばしいことです。私達も毎回の活動の度にそれぞれの人の話に耳を傾け、時に涙し、時に叱咤激励しながら、皆で一緒に活動を作り上げている次第です。

本HPをもちまして、各回の活動のご報告をさせて頂きます。

京都

初めて活動をした時のことは、今でも鮮明に覚えています。

当時、厳冬の京都での年越しの為に、沢山の寝袋を調達して路上で夜を過ごすホームレスの人達一人一人に手渡しましたが、彼らは済まなそうに「出来れば毛布の方が有難いです。寝袋だと寝ている間に蹴られたり火をつけられたりしますから」と、私達に訴えました。あれから13年。ホームレスの人達は年々身ぎれいになって、炊き出しにやって来ます。

「炊き出しの時は、一番奇麗な服を着てくるんや」と言う彼らの気持に、私達も笑顔で応えたいと思います。

家が無くても、着るものがなくても、炊き出しの場で必要なものを揃えて、懸命に社会復帰に奔走する人達がいます。

人生の浮き沈みは、誰にでもつきものです。ただ、その一人一人の心が誇りと希望に満ちるようにと願ってこれからも活動を続けて参ります。

毎回のご報告をご覧いただければ幸いです。