被災地の光景 vol.03 2011年04月
宮城県石巻市牡鹿半島を目指しました。石巻市内は温かさのせいか潮の香りに混ざった異臭が強くなったように感 じました。
しかしその中で瓦礫の山が少し減っているような場所が見られました。暫く行くと重機で少しずつ少しず つ瓦礫を取り除いている作業が進められていました。千里の道も一歩から。一歩一歩復興を目指し歩んでいる姿がと ても眩しかったです。
今回特に目に留まったのが、瓦礫の中にたくさん立てられている電柱でした (2 ~ 4 頁の写真 群参照 )。とてもアンバランスに見える光景でしたが電気が私たちの生活の根底を支えているものの1つであること に気付かされ、はっとさせられました。
牡鹿半島の海に入ると、相変わらずとても美しい海がきらきらと光を反射させながら出迎えてくれました。牡鹿半 島の瓦礫の山も減ってきて空間ができたような場所が見られました。
しかし道路はひびが入ったり崩れたりしたまま で復旧にはまだまだ時間がかかりそうでした。復旧作業をすすめる男性から聞いた「1枚の畳を退かすのに男4人が 必要。水を吸っていてるから」という言葉から本当に甚大な人力が必要であると思いました。
この地が災害前以上の活気を持って復活する日が来ることを祈って已みません。
石巻市内入り口のガソリンスタンド。 瓦礫や泥が取り除かれ綺麗になっていました。 復興の兆しを垣間見ることができました。
石巻市内に入っていくとまだまだ瓦礫が散乱していました。周囲では重機で瓦礫を撤去する作業が進められていました。
石巻市内のショッピングセンターの一角。こちらは撤去はまだまだという様子でした。1日も早く開店する日が訪れることを願うばかりです。
ひっくり返った車に沢山の瓦礫。撤去作業が進んだ箇所やまだこの場所のように手がつけられていない箇所が見られました。( 石巻市内)
学校の校舎の辺りの撤去作業もまだ時間がかかりそうでしたが校舎自体は以前よりきれいになっていたように感じました(石巻市渡波地区)
石巻市内にて。建物が崩れていましたが道路も以前よりすっきりしていました。(石巻市渡波地区)
トタンが曲がり家々がばらばらになっていました。しかし奥の家はしっかりと建っていました。僅かな地形の差で被害が全く違っていました。(石巻市牡鹿半島内)
電柱が立ち電線が張られているのがわかる。電気が来るようになり少し楽になったと言われていました。(牡鹿半島十八成浜老人憩いの家)
なぎ倒されて横たわっている電柱。工場地帯のようでしたが土台のみ残っているという感じでした。(牡鹿半島内)
道路の多くの場所でマンホール周辺が陥没している光景が見られました。地下に埋まっている下水パイプの復旧にも莫大な時間と労力がかかりそうです。(牡鹿半島鮎川地区)
石巻市牡鹿総合支所から見下ろした町の風景。こちらにも新しい電柱がところどころに建っているのが分かる。電気がいかに私たちの生活を支えてくれているかを物語っているような光景でした。
倒壊した景色の中に新しい電柱が沢山見える。不思議な光景でした。前回第2回支援からちょうど一週間後にやってきましたがその間に電気が来るようになっていました。(牡鹿半島鮎川地区)
丘の上から鮎川地区を見下ろして撮った1枚。退けられた瓦礫の中を走る車。数々の新しい電柱。痛々しさの中にも復興への光が感じられます。(牡鹿半島鮎川地区)