被災地の皆さんの表情
地震と津波により、一瞬にして家も家族も失なってしまった被災者の皆様の辛さは、想像に余りあるものでした。「津波は凄かったよ。怖かった。本当に怖かった。今でも夜になると不安なんです」と語る被災者の皆さんが、それでも気丈に振舞う様子には、「東北魂」を見た気がします。
各避難所には、ご高齢の方も多くいらっしゃいましたが、寒さの中、着のみ着のままで大変なご苦労をされている様子がみてとれました。
援助物資を届け、暖かい具沢山のカレーの大鍋を届けると、避難所の方々は「有難う。有難う。本当に有難うね。どうか皆さんに宜しくお伝え下さいね」と涙されていました。
「ここは綺麗なところだったんですよ。復興したら遊びに来て下さいね」という言葉に、手を握り合い抱き合って「必ず一緒にがんばって復興させよう」と皆で約束し合いました。
この度は、皆様の暖かい御心と共に多くの支援物資を満載し、片道12時間の旅を行って参りましたが、皆様の篤いお気持ちを被災地の方々にお渡しすることが出来ました。被災地の皆様が「今」本当に必要としていることへの手助けがなんとか出来ればと心から思います。
全国から送られた物資をなんとか皆さんにお届けしたく各避難所を回りました。どの避難所も、やはり下着も含め圧倒的に日用品が不足していました。
若い女性の多かった集会所では必要物資もまた異なっていました。どの避難所でも衛生用品、体を拭くシートなどがもっと必要とされていました。
キャンプをはった中学校校庭で鍋をつくり、3箇所の避難所に届けました。大鍋も寄付させて頂き?ましたが「お湯を沸かすのに重宝しますので大変助かる」とのこと。「具が沢山! 野菜がないので本当に助かる」と皆さんが覗きこまれていました。調味料も全く不足していると。
物資を配り終え、別れ際に抱き合いました。「災害にあってから一度も涙を流していなかったのに」と涙を流す皆さんに、こちらも思わず涙に。
「必ず東北を復興させるからねー!」とおっしゃっていました。この前向きな姿にとても感動すると共に東北の皆さんの辛抱強さ、根性を強く感じ、学ばされました。
初めてお会いしたのに家族のような思いがして、斎場の皆さんとも別れがたい思いでした。皆様がお元気になられますように心から何か出来たらと思います。