ボランティアスタッフの声

関東 J.M.

第1回目の慈善活動から10年以上が経ちました。この間、決して楽なことばかりではありませんでしたが、ホームレスのおじさんの「仕事が見つかったよ!」「就職できたよ!」という言葉と笑顔に勇気づけられて、ここまで続けることができたように思います。

この不況のご時世、高齢のおじさん達にとって、就職することは中々厳しいと思いますが、これからも、この言葉を聞くのを励みにして、おじさん達の頑張りを支援していきます。

関東 A.M.

かれこれ10年と半年ほど前、ホームレスの人たちへの炊き出しをしようということになりました。何にもわからない状態からのスタートでした。

まずリサーチをしようと既存の慈善団体の炊き出しを見学したり、話を聞きに行ったりすることから始めました。一緒に調理をさせてもらい、試食もさせてもらいました。炊き出しのメニューは雑炊のところが多く、人数の変動に合わせて調整出来るのが良いのだろうと思い、我々もまず雑炊を作ろうということになりました。場所は新宿の中央公園です。下見の時からかなりの人数が集まると想定していましたが、そんな大量の食事など作ったことがありませんでしたので、本当に出来るのかとても、とても不安でした。計算上の想定を繰り返し、もうこうなったらやるしかない!! という心境でした。

前日に野菜を煮たり、当日の朝ご飯を炊いたり、仲間のみんなが総出で作業しました。夜中に帰ってきてから朝方まで準備をしてくれた仲間もたくさんいました。みんな、何とかやらなくてはと必死でした。当日はなんと770食も出ました。御飯があまったのでおにぎりにしようということになり、あわてて近くのコンビニまでのりたまや昆布、梅干しを買いに走ったりもしました。そんなドタバタ状態でしたが、あるホームレスが雑炊の具財の大根を太陽に向けてかざして、しみじみと見ていたと聞きました。またある人は「おいしい!」と言って涙を流していたそうです。

事前調査の時に感じたのですが、我々の雑炊は野菜は大きく切って、ごろごろ入れて、野菜を実感してもらおうと心に決めていました。その想いが通じたのがとてもうれしかったです。ともかくそんなスタートでした。

なんとあるホームレスは千葉から数時間もかけて新宿の炊き出しに来ていたそうです。楽しみにしてくれている、喜んでくれていることを知りました。やって良かったー。私たちもうれしかったです。

関西 K.Y.

支援を始めて驚いたのは、思っていることが実際には当てはまらないことでした。寝袋は暖かく役に立つだろうと思っていたら、路上で寝ていて危険な目に合うこともあり、すぐに逃げられないので寝袋では無い方が良いこと。冬が一番つらいと思っていたら、夏の暑さの方が防ぐ方法が無いので、つらいこと。路上生活を終えて、生活保護を受けたり就職出来たりして住まいが決まれば安心だと思っていたら、孤独になり、人の目も行き届かないので、返って命の危険があること。

支援を始めてから10年が経ちますが、本当に役に立っているのか?現状に合っているのか?と今も考えながら行なっています。初めて参加した時は、とても険しい顔つきをした人が何回か参加している間に、穏やかな表情や笑顔をしているのを見る時、ホッとします。

関西 S.J.

あまり慈善の参加はしておりませんが、偶に参加できた時は、とても嬉しいです。前日に食材を切りますが、歯が弱いホームレスの人たちのことが頭に浮かび、なるべく食べやすい大きさにと少々緊張します。現場へ向かう道中では心が弾みます。メンバーと準備をしていると、三々五々集まってくるホームレスの”おはよう”の元気な挨拶。あー元気でよかった! 品物を手渡す時に”ありがとう”の感謝の言葉。食事を終えると”おいしかったよ”と温かい感想。 ホームレスの人たちの”思いやりの言葉”に励まされ、場は和みます。相手を思いやる心って素晴らしいなーと実感します。ホームレスの人たちに教えられます。

また、就職をしたという朗報に拍手喝采で喜びを共にします。帰りの列車は、慈善を振り返る絶好の時間です。私たちは四季に感動し、癒されていますが、ホームレスの人たちには、一年中が過酷な環境であることを思うと、しんみりすることがあります。若い人には、”どうか仕事が見つかりますように”。お年寄りや身体の不自由な人には”どうかお元気でありますように”と祈ります。慈善参加は元気が出ます。多くの人との触れ合いは、喜びの中で自分が変わっていくような感じがします。できれば一回でも多く参加したい気持ちです。

関西 F.M.

月に1度の慈善活動ですが、顔なじみの人たちもでき、来たよ!という風に挨拶してくれる人もいて、楽しみにしています。元気そうな顔を見せてくれるとほっとし、しばらくぶりの人には「どうしてたん?来てなかったねえ」と聞くと「腰が痛かったんや」と話してくれます。このひととき、おいしいものをたべて、力をつけてほしいそして、仲間と集う楽しさを味わってほしいと思っています。

関東 H.D.

日々生活保護受給者が増えていくような社会状況の中、例え、月一日一食でもおいしい食事を提供でき、また生活用品を配布できるのは、ホームレスにとってはとても貴重な機会であり、安らぎのひとときではないかと思います。

そういう場に微力でも参加することができるのは、逆に自分に取ってもまた貴重な経験となっています。

関東 G.T.

大きな寸胴なべで一気に、豪快に作っています。そんな中、おいしいものを食べてもらいたくて皆で味見をして、何かちょっと薄いね、もの足りないなあ..などどいいながら配食の直前まで味の調整をしています。

関東 K.K.

不景気が続き、なかなか就職に繋がらない状態が続くとやる気がなくなり、ホームレスの状態に慣れてしまうとまたまた就職が難しくなるという悪循環に陥りやすくなります。

月に一回ではありますが、おいしい食事を食べてもらうことで、少しでも元気で頑張れるようにと思っています。

関東 T.N.

慈善活動はホームレスの人達に食事を提供したり、生活物品を配ったりの活動を毎月行っておりますが、私は主に食事を担当し、ホームレスの皆にカレーライスや、ハヤシライス、中華丼などを配食しています。

暑い夏は、アイスコーヒーや冷たい麦茶を飲んでもらい、寒い冬は、熱いコーヒーで身体を温めてもらい、丼いっぱいのカレーと福神漬けで栄養を付けてもらい、明日への活力になればと思って、ホームレスのおじさん達にあげています。

「うまかったよ。」と笑顔の言葉が返ってくると、心から作ってあげて本当に良かったと思います。バナナや、おにぎり、お菓子、衣類などをたくさん抱えて、満足げに帰って行くホームレスの後ろ姿を見ながら、「身体に気をつけて、がんばってね。」と、応援の声を掛けてあげます。

慈善活動をおこなって、ホームレスの人達がお腹も心もいっぱいになってくれたら私も嬉しいです。

関東 M.H.

寒い日の朝、雨降りが続く朝、みんな元気にしているかと思い巡らしながら現場に向います。

現場に着き、周知をしている中、ダンボールで寒さをしのぎながら横になっている人、初めて会う人、荷物の無い人を見かけると、とても心配になります。炊き出しに来て温かな食事を摂ってもらいたい、我々と話しをして人生に希望を持って欲しいと思います。

そんな事を思い周知を行う中、炊き出しに来てくれた時「良かった」と心が和みます。

関東 K.E.

物品の準備や後片付けはホームレスと一緒になって行っています。

彼らはお願いされたことをただやるのではなく、率先して動いてくれます。また人の為に働くことが生きがい、喜びになっているようです。年月を重ねる内お互い信頼関係を築くことが出来毎月明るく活気ある活動になっています。

また私達から支援を受け仕事を見つけたホームレスが「あの時は本当に助かった」とお礼を言い、ようやく手に入れた給料から役立てほしいとサインペン数本を渡されました。お給料も少なくまだ大変な中で、感謝の気持ちを忘れないその心遣いにとても嬉しく、また感動しました。

関東 A.H.

初めて来るホームレスに聞き取りをしています。皆な不安だったり、人生に悲観したり、やる気を失いかけたりした人達が多く見受けられます。そのような人達に諦めずに頑張ろう、私達は心から応援しているととの思いを胸に、一日も早い社会復帰を願いなから行っています。