炊き出しには、ホームレスだけではなく、野宿生活から抜け出た人たちもやって来ます。中高年以外に、若い人も増えています。中には、ホームレスではないけれど人との繋がりが欲しくてやってくる人もいました。

ホームレスではない83歳の男性はアパートに一人暮らしをしていると言いました。本来は炊き出しに来れませんが、高齢でもあるし、折角来たのだからと迎え入れ、腰が痛いと言うのでメンバーが湿布薬を貼ってあげました。話を聞くと、奥さんは若くして亡くなり、自分はずっと橋梁建設の仕事をしていたとのこと。また、厚生年金をかけたのが遅かったため月6万円の年金を貰っていて、贅沢しなければアパート代を払って自炊しながら食べていけるとのことでした。

一番の心配事は「介護保険をかけているけれど、死んだ時に人に迷惑をかけてしまう」ということでした。「早く死にたい」とも言いました。身なりはきちんとしており、真面目に生きて来られたのだなと感じましたので「大丈夫よ。悪いようにはならないから」と言うと、ちょっと安心したようでした。

帰りには、来た時とは違って「今日はどうも有り難うございました」と安堵の表情で話しました。

炊き出しには毎回女性も3名程度やって来ます。その中には男性同様に自転車に空き缶をいっぱい積んで走っている人、編み物が得意なので貰ったセーターを自分で編み直して着ている人、皆と一緒に食事が出来なくてプラスチック容器に入れて貰って持ち帰る人、アパートに入っているけれど、骨折をして働けない人などもいます。

また、参加者の中には支援される立場でありながら毎回衣類を持って来てくれる男性もいます。橋の下に住んでいた時から、近所の人が不要になった衣類を持って来てくれるのです。その男性は「皆も助かるやろう」と言い、自転車で運んでくれています。

炊き出しには色々な境遇の人たちが集まってきます。皆様には引き続きご支援をお願い申し上げます。